マーガレット

白い可憐な花を咲かせ、その花径は5センチくらい。次々に花を咲かせて長く楽しめることから、広く親しまれる身近な花である。今では一重咲き、八重咲きと形状も様々。和名は木春菊(モクシュンギク)。学名はChrysanthemum frutesceus。ギリシャ語の「chryso…

植物の発生と成長についての私的見解

生き物を分けろと言われれば、つい動物と植物に分けてしまう。この反射的な反応が「常識」のもつ恐ろしさなのだが、今の生物分類によれば、まず真正細菌と古細菌からなる原核生物と真核生物に分けられ、その真核生物の中に植物と動物があり、その他に原生生…

ユウゲショウ(夕化粧)

道端や空き地、川原に多く、普通は高さ20cm程だが、時には50cmにも成長する。茎には柔毛があり、葉はやや広い披針形で互生する。原産地は北アメリカ南部から南アメリカで、明治時代に観賞用として渡来。現在は野生化し、関東地方から西に分布している(全国…

ブッドレア

ブッドレアは長い円錐形の花穂が甘く香り、それに誘われチョウが集まるため、英語名は「バタフライブッシュ」。藤色を基軸に様々な花色があり、ほかに葉に斑が入るもの、小型のものなど、数多くの園芸品種があります。 ブッドレアの仲間は、約100種で、アジ…

古典的世界観はどのような世界観なのか(2)

<これまでの議論への歴史的コメント:ライプニッツ、モナド、連続性> 17世紀の機械論哲学から生じた困難に「連続体の迷宮」と呼ばれるものがある。それは、「事物の究極的な要素は存在するのか」という問題に対し、物体的原子を主張する原子論の仮説をとっ…

アップルミント

アップルミントはミントの品種の一つで、地中海沿岸から西アジアに分布しています。シソ科でハッカ属となれば、典型的なハーブ。草丈は20~100cmほどに生長し、丸い葉っぱを持つことから、和名は「丸葉薄荷(マルバハッカ)」です。また、葉っぱの表面に毛が…

古典的世界観はどのような世界観なのか(1)

まず、次の問いを考えてみよう。 0をどのくらい加えると0でなくなるのか。 この頓智クイズのような問いの答えと、この問いがなぜ重要なのかを考えてみよう。この問いは哲学の問いがどのようなものかの典型的な例でもあるので、哲学の問いの特徴を歴史的に復…

夢の島公園の風景:自然と不自然

人の都合と植物の都合が同じ筈などないのだが、それら都合が織りなした中間報告が今のところの夢の島公園の景観である。公園は2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて今は改造中。外来植物、園芸植物の自然への介入が公園のあちこちに見られ、不思議…

ストケシア

和名は瑠璃菊(るりぎく)で、大正時代に渡来。ストケシアは、北米原産のキク科の宿根草で、花が美しく、鮮やかな紫や青紫の花が群をなして開きます。暑さ、寒さに強く、病害虫の発生もほとんどありません。 葉っぱには少しトゲがあります。白花や黄色などの…

ウキツリボク(浮釣木、チロリアンランプ)

葉の脇から長い花柄を垂れ下がらせて、赤い筒状の萼が目立ち、ランプをぶら下げたような形の不思議な花を咲かせる。そのため、別名がチロリアンランプ。雄しべと雌しべは飛び出していて、葉は円形ないし三角形に近に、互い違いに生える。葉には柄があり、托…

モデル生物:博物学と生物学の違い

私はファーブルやダーウィンのように生き物すべてに強い関心をもつ少年ではありませんでしたが、生き物に無関心だった訳ではありません。小学生の頃、夏休みとなれば動植物の採集に明け暮れました。そのためか、今でも周りの植物に関心をもっています。かつ…

デイゴとアメリカデイゴ(梯梧)

デイゴは、マメ科の落葉高木。1967年に県民の投票によって沖縄の県花として選定された。デイゴが見事に咲くと、その年は台風の当たり年で、干ばつにも見舞われるという言い伝えがある。一方、アメリカデイゴは赤い葉っぱのような花が咲く木で、花は枝にそっ…

一重と八重についての雑感

「一か八か」は、「結果がわからないままに、運を天に任せて勝負すること」という意味の慣用句。「一」と「八」がそれぞれ何を意味し、なぜ一と八なのかについては、幾つもの説がありますが、いずれも賭博から生まれた言葉のようです。一つは、賭博の「丁か…

ネムノキ

公園の端でふと見上げると大きなネムノキに花が咲いている。アラビアから中国、日本では北海道以外で自生する。陽樹で、荒れ地に最初に侵入する。河原や雑木林に生え、芽吹くのは遅いが、成長は他の木に比べとても速い。ネムノキは飛び抜けて耐寒性が強く高…

キダチチョウセンアサガオ(エンゼルトランペット)

今頃下向きに垂れ下がった花をたくさんつけているのがエンゼルトランペット。花弁の先端は5つに分かれ反り返る。春温かくなると旺盛に生育し、開花時期には大型の株にたくさんの花をつける。キダチチョウセンアサガオ属の植物は広義のチョウセンアサガオの仲…

点と線の幾何学から自然の数学化まで

昨日は点と線の幾何学について述べました。最初の例だった「三つの点からなる幾何学」を考えてみましょう。小学生なら躊躇なく三つの点にそれぞれ名前をつけて、太郎、次郎、三郎などとする筈です。そうすれば変項は必要なく、この幾何学の命題はどれも主語…

一重か八重か

既にヤマブキの一重、八重について述べましたが、画像はクチナシの一重と八重です。クチナシは梅雨どきに大型で純白の6弁花を咲かせて強い香りを漂わせ、秋には橙赤色の果実をつけます。熟しても裂開せず、口が開かないことから「クチナシ」の和名がつけられ…

エゴノキ

今年の春は一目散に過ぎていったが、それでもエゴノキの白い花を随分と楽しんだ。曇った空のもとでも白が栄える。エゴノキは日本全土に分布する落葉樹で、5月から6月にかけて小枝の先に短い総状花序を出し、釣り鐘状の白い花を下向きにつける。古くから親し…

点と線

ユークリッド幾何学は点からスタートし、線や面、さらにはそれらから構成される図形が対象になっていた。単に点があるだけでなく、点が無限にあることが不可欠だった。では、点そのものの存在についての幾何学はあるのだろうか。点だけの幾何学について幾つ…

スカシユリ

映画「野のユリ」は新約聖書マタイ伝6章28節の「野のゆりがどのように育つかをよく見なさい。ほねおることも、紡ぐこともしない。あなたがたに言っておく。栄華をきわめたソロモン王でさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。」と、イエスが「思い…

野生のオリズルラン

花より葉を鑑賞する観葉植物の定番で、誰も画像のようなオリズルランを見たことがあるだろう。葉は根出状で、細長く大株になると50cm程になる。葉の縁が白い外班をソトフオリヅルラン、葉の中央が白い中斑をナカフオリヅルラン。ある程度成長すると細長い花…

バラの棘と花言葉

バラの茎には棘(とげ)があります。棘はバラの芽がのび出したときには既についています。ですから、バラは幼木のときから既に棘をもっていることになります。まだ茎が柔らかいうちに棘をとると、とった後の傷が治らなくなり、傷跡がそのまま残るだけではな…

ギョリュウ

学名のTamarix chinensisは、ピレネー国境の近くのタマリス河畔で発見された事から名付けられました。和名は漢名の「御柳」の音読みで、楊貴妃がこの木をわざわざ後苑に植えさせ、簾を隔てて観賞したことから、御柳の名で呼ばれるようになったと言われていま…

「野ばら」のバラはイヌバラ

ゲーテの詩「野ばら」にはシューベルトは勿論、ベートーベン、シューマン、ブラームスを始め、多くの作曲家が曲をつけている。日本の学校で教えられ、よく知られている「野ばら」は、シューベルトとウェルナーの「野ばら」だろう。その二つの曲に同じ訳者が…

「野ばら」の前に:「バラが咲いた」

浜口庫之助が作詞・作曲した「バラが咲いた」は、サン=テグジュペリの童話『星の王子さま』の薔薇をテーマにした一節がモチーフになっていると言われている。私が大学に入って間もない頃に大ヒットしたフォーク・ソングで、その歌詞を確認してみよう。 バラ…

ノイバラあるいはノバラ

ノイバラ(野茨)は、バラ科の落葉性のつる性低木。日本のノバラの代表的な種。沖縄以外の日本各地の山野に多く自生する。ノバラ(野薔薇)ともいう。とげがあり、白い5弁花で、いい香りがある。実(み)は赤く熟す。秋の山歩きで、よく見かける。 ゲーテの…

解析幾何学の意義

ゼノンのパラドクスとは何についてのパラドクスだったのか、ブロック宇宙モデルと現在主義はどこが異なるか、「可能無限」と「実無限」は何が同じで、何が異なるのか、等々の問題を通じて、世界の中の運動変化を表現する言語、装置としての幾何学に迫ってみ…

フェイジョア:未知の味

フェイジョアは中南米が原産で、それをニュージーランド人が自国に持ち帰って、果樹として品種改良し、50年以上が経過した。フェイジョアは塩害に強く、生垣をつくる。そのため、ニュージーランドでも当初はキウイフルーツの防風対策に、生垣用樹として使わ…

名残の新緑は深緑へ…

今日は良く晴れた。だが、すぐに梅雨に入る時節である。4月からの樹々の新緑は既に深緑へと移行し出している。戸惑うことなく一面の緑の季節にすぐになるのだが、青空の中の最後の新緑を楽しもうと見上げれば、目に輝く若葉、青葉が飛び込んでくる。

ユークリッド幾何学の特徴

『原論』をベースにしてユークリッド幾何学を学び始めて気づく特徴、あるいは形式主義的な観点からは『原論』の欠点に映るものを挙げてみよう。それらは誰も学校で自然に感じた事柄ではないだろうか。 ① 測度、尺度が決まっていない(線分の長さが無視される…