補足 ごみ:この人間に特有なもの

 私たちに見えて、操作できるごみが偽物のごみということは、ごみの対極にある財や商品も、それらを私たちが扱える限りは、偽物の財や商品ということになる。本物の財はエントロピーが最小の状態ということになり、完全な秩序をもったものである。それは私たちが存在する前の状態であり、それゆえ、私たちには手に入れることのできないもので、せいぜい偽物の財あるいは偽物のごみで満足しなければならないということになる。

 私たちが経験するのは偽物のごみだけだということは、即救いになるように見えるが、そうではない。偽物のごみでもごみはごみである。ごみを商品に変えることは生易しいことではない。地球温暖化を防ぎながら経済を広範囲に発展させるということは大変難しい課題である。