リケジョ三傑

 文系、理系の区別はそもそも曖昧で、時代と共に変わってきた。哲学は文系か理系かと問われると、私自身困ってしまう。日本では当然文系なのだが、それは文学部にあるからに過ぎない。理系の女性や女性研究者がリケジョと呼ばれるが、その中の三羽烏、あるいは三傑を挙げろということになれば、私が選ぶのは次の三人。研究内容だけでなく、人間としてもいずれも桁外れの能力をもち、あの小保方さんを遥かに凌ぐ。シャトレ侯爵夫人の奔放な数学研究、マリ・キュリーとエミー・ネーターの逆境での研究は、どれも女性の強さを見事に示している。
<エミリー・デュ・シャトレ>
 

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正確にはデュ・シャトレ侯爵夫人ガブリエル・エミリー・ル・トノリエ・ド・ブルトゥイユ(Gabrielle Émilie Le Tonnelier de Breteuil, marquise du Châtelet, 1706-1749)という貴族で、18世紀フランスの数学者、物理学者。恋人ヴォルテールニュートン力学の啓蒙書を書くのを助け、自らはニュートンの『プリンキピア』を仏訳し、女性科学者のさきがけとして知られている。
<マリ・キュリー>

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 マリア・スクウォドフスカ=キュリー(Maria Skłodowska-Curie, 1867-1934)は、現在のポーランド出身の物理学者、化学者。ワルシャワ生まれで、「対称性保存の原理」(キュリーの原理)で有名なピエール・キュリーと結婚し、キュリー夫人(Madame Curie)として有名。1903年にノーベル物理学賞、1911年にノーベル化学賞を受賞。パリ大学初のの女性教授となった職に就任した。
<エミー・ネーター>

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 アマーリエ・エミー・ネーター (Amalie Emmy Noether, 1882-1935)はユダヤ系のドイツ人数学者。抽象代数学と理論物理学の分野での貢献は特筆に値する。オランダの数学者ファン・デル・ヴェルデンは彼女の生徒で、彼の『抽象代数学』は感銘を受けた一冊だった。ヒルベルトアインシュタインとも共同研究したが、物理学では、ネーターの定理が有名である。それは対称性(symmetry)と保存則(conservatuion laws)の間の同値関係を述べたものである。