肖像画三点

 (今日の記事は知識ではなく、単なる情報。)

 今は画像が溢れ、自分でも気軽に画像を作り、編集することができる。スマホで画像を作り、処理するのは日常茶飯事のこと。だが、17,18世紀には肖像画しか会ったことのない人物を見る手段がなかった。そこで現在よく使われている肖像画を3人の有名人について比較してみよう。それら3人とは、デカルトニュートン、そしてライプニッツである。

 2009年に国立西洋美術館で『ルーヴル美術展 17世紀ヨーロッパ絵画』が開かれ、17世紀フランスで最も著名な思想家デカルト肖像画が展示された。この肖像画は、フランス・ハルスの作品を基に描かれたものと推定されている。ハルスは17世紀オランダの最大のポートレート画家。そのためか、この絵の説明ではPortrait de René Descartes(d'après Frans Hals)、あるいはPortrait of René Descartes(after Frans Hals)となっている。

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 ニュートン肖像画はイケメンである。この絵はケンブリッジ大学のIsaac Newton Institute for Mathematical Sciencesが所蔵している。関心のある向きはこの研究所のホームページを見てほしい。そこの説明には次のようにある。
The portrait of Newton is a copy of one painted in 1689 by Sir Godfrey Kneller, which is owned by the 10th Earl of Portsmouth. This copy was painted by Barrington Bramley and donated to the Institute in 1992 by the Director of the Institute, Sir Michael Atiyah, who unveiled it at the opening in July of that year. It shows Newton at the height of his scientific acumen, before he went to London to take charge of the Mint.(Barrington Bramleyは今も活躍している画家)

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 ライプニッツ肖像画を描いた画家はChristoph Bernhard Franckeで、1700年頃制作。アントン・ウルリッヒ公爵美術館が所蔵している。この聞きなれない美術館は幾枚か名画を所蔵しているが、中でもフェルメールの「二人の紳士と婦人」は有名である。ライプニッツハノーファー家の宮廷顧問官兼図書館司書。生涯結婚せず、ひたすら学問と業務に邁進し、膨大な数の論文や雑誌記事を書いたが、生前出版した本はたった一冊。

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