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煙突

 冬になって気温が下がると煙突の煙が目立つようになる。東京湾岸には今でも煙突が目につくが、二枚の画像(ゲートブリッジ)の煙突はいずれも千葉県のもので、製油所や発電所の煙突である。かつては京浜工業地帯に煙突が林立していたが、今は随分と少なくなり、しかも写真写りが立派になった。

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(ゲートブリッジと煙突)

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(京浜工業地帯の煙突)

 煙突となると、少々複雑な気持ちになるのは私一人ではないだろう。風力発電の風車と煙突の対比も複雑な心境にさせる。煙突の煙が空中にではなく地中に吸い込まれていくなら…などととんでもない非科学的なことが頭に浮かぶ。自然環境保全地球温暖化といった概念が日常生活に浸透しているためなのかも知れない。

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(風車と煙突)

 仰々しく言い立てれば、煙突は火の文明の象徴で、産業革命のシンボルだった。戦後日本の復興の姿と重なっていた。だが、不思議なことに、煙突には溶鉱炉のような産業革命の闘士というイメージはないのではないか。煙突はどこかのどかな姿をもっている。銭湯の煙突も火葬場の煙突も産業革命にはつながらない。今どきの清掃工場の煙突などとてもモダンで、煙突離れしている。

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(晴海の中央清掃工場)