読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

山吹

 子供の頃、庭にあった山吹が咲くのは4月の下旬から5月にかけてで、新緑の中の黄色が強烈だった。落葉の低木で、日本中に見られる。美しい山吹色の花が咲き、『万葉集』にも詠まれている。太田道灌が農家で蓑を借りようとすると、娘が蓑の代わりに山吹の枝を差し出した。道灌は『後拾遺和歌集』(1086年)の「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」(実がならない、つまり蓑はない)の歌を知らず、娘に立腹する。後にその無知を恥じたが、既に八重の山吹があったことがわかる。私の記憶の中の山吹も八重だったが、公園で見つけた山吹の花は5弁。桜が散り、周りは新緑が溢れ、その中でも黄色が眩しい。

f:id:huukyou:20170416060746j:plain

f:id:huukyou:20170416060757j:plain

f:id:huukyou:20170416060808j:plain