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山吹と射干

 先日ヤマブキを見つけたと記したが、ヤマブキには想い出があったからである。田舎の我が家の裏庭の斜面にヤマブキが群生していた。いつも今頃から黄色の八重の花を見事に咲かせていた。先日辰巳の公園で見つけたのは一重の花のヤマブキで、八重はないのかと気にかけていたら、なんとララポートに植樹されていて、しかも見事に咲いていたのだ。

 さらに驚いたのはシャガ。アヤメ属の多年草でこれも花は今が見頃。やはり裏庭に群生していた。白っぽい花で黄色と紫色の斑点があり、アヤメに似ている。中国原産で、かなり古くに日本に入ってきた帰化植物である。これも見つけたのは豊洲の公園。

 最近の街や公園の植樹は実に見事に工夫されている。日本の里山を含めた植物と園芸種や帰化植物が巧みに配置されていて、街を歩くだけで結構な自然鑑賞ができてしまうのである。散歩が楽しくなること請け合いなのだが…

 ところで、なぜヤマブキとシャガの組み合わせなのかと言えば、両方とも我が家の裏庭に咲き誇っていた花というだけではない。私が小学校の低学年の頃、祖母はヤマブキとシャガを小学校の教室に飾るために切り取り、嫌がる私にもたせていた想い出があるからである。他の季節に学校に花を持って行った記憶はないのだが、このヤマブキとシャガは毎年何度か持って行ったのをよく覚えている。小学校の木造の薄暗い教室に黄色と白色が映えていた。

 ヤマブキとシャガは祖母が好きだったに違いない花。だから、ヤマブキとシャガは私が祖母を想い出す引き金の一つになっている。

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