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ヒポクラテスの木

 古代ギリシャの医者ヒポクラテスは「医学の父」、「医聖」と呼ばれ、今でも「ヒポクラテスの誓い」が医師の倫理として受け継がれています。「人生は短く、術のみちは長い(Ars longa, vita brevis)」は彼の有名な文句。彼の生地ギリシャのコス島にはプラタナスの巨樹があり、その下で彼は弟子たちに医学を教えたことから、「ヒポクラテスの木」として現在も保存されています。

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(ローマ時代につくられたヒポクラテスの胸像、19世紀のエッチング

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(コス島のプラタナスの古木「ヒポクラテスの木」)

 その「ヒポクラテスの木」の末裔が、日本の医学関係者によって持ち帰られ、あるいはギリシャから贈られ、大学の医学部や病院の敷地に植えられています。新潟大学に「ヒポクラテスの木」があるのは、整形外科医で医史学研究家の蒲原宏が「ヒポクラテスの木」の実をこっそり持ち帰って発芽させ,立派な10本の苗木に育てあげ、昭和47年6月新潟大学医学部構内に植樹したからです。その苗木の子孫が多くの大学や病院に株わけされました。

 その一株が写真のプラタナスで、我が家の近くの東京有明医療大学にあります。正式名はスズカケノキ(鈴掛の木、篠懸の木、Platanus orientalis)。まだとても小さく、この大学と共に大きく育ってほしいものです。

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