東雲運河の中州

 木遣り橋(きやりばし)は東雲運河をまたぎ、豊洲有明を結ぶ晴海通りに架かった橋。この名称は、この地帯に戦前から貯木場があったことに由来する。その木遣り橋の下を流れる東雲運河には中州があり、鬱蒼とした森林(のミニチュア)になっている。自然にできた中州でないことは四角い形状を見れば明らかで、周りの運河に中州などない。

 なぜ中州があるのか。この問いに対するヒントは、この中州が今でも「旧防波堤」と呼ばれている点にあった。貯木場がつくられる前といえば、月島から先は海で、海には防波堤があった。その後に防波堤の南北が埋め立てられ、豊洲、東雲、有明が整備され、防波堤は整地されて中州に変わり、そこに植樹された。

 残念ながら防波堤の本体は生茂る樹々の中にあるらしく、見ることができない。その上、中州には両岸から歩いて行ける橋はなく、船でしか行くことができない。しかし、こんな中州の成り立ちを知ると、森の中を歩いてみたいとは誰も思わないのではないか。

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(対岸では有明アリーナの建設工事中)

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