雲六態

  氷河時代なら温暖化は好ましいことだったはずだが、現在は温暖化と言えば負の効果しか想像されない。いずれにしろ、温暖化は気象を変える。大型の台風が増え、極端で異常な気候が当たり前になっていく。昨今の大雨もその一つ。

 地球上の風景は温暖化によって変わっていく。氷河時代の風景に当然ながら熱帯のジャングルはない。砂漠の雲、南極の雲、ヒマラヤの雲、シベリアの雲、これらの雲は確かに物理的には同じ説明がされるものに違いはないのだが、その存在意義や具体的な形態は違っている。砂漠の雲はあるとすればどんな姿なのか、南極の雲はハワイの雲と何が異なるのか、とつい疑問を持ってしまう。

 私が生まれる前にあったが、今では見られなくなった雲などあったとすれば、がっかりするだけだが、プラトンアリストテレスが見ていた雲を私も観ることができるなら、それは余程ロマンティックなことである。

 人は雲に触発される。風や雨に触発されるより雲や雪に触発されるのが人間である。それは雲や雪が風景を構成する重要な可視的大道具であるからなのだが、温暖化の影響は風や雨の方が直接的で、被害をもたらすのは風や雨である。

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