新田橋  

 新田橋(しんでんばし)は隅田川にかかる橋。その北岸は足立区の新田(しんでん)で、名前はそれにちなむ。一方、新田橋(にったばし)は江東区の大横川に架かる橋で、平成12年架け替えられたガーター橋(桁橋)である。赤く塗られたこの橋は、永代通りから洲崎神社に抜けるにはもってこいの近道である。また、この橋は江東区主催の「まちなみ景観賞」を受賞している。
 では、平成12年以前の初代の新田橋はどうだったのか。初代の新田橋は木場で医院を開業をしていた新田清三郎によって昭和7年に夫人の霊を慰める供養のために架けられた。当初は「新船橋」という名前だったが、地域の人たちから愛された新田医師をしのび、いつしか「新田橋」と呼ばれるようになった。その初代の新田橋は現在、富岡八幡宮側の八幡堀遊歩道に八幡橋と共に保存されている。
 この初代の狭い橋の方にこそ「まちなみ景観賞」を付与したいと思ってしまうほどに、こじんまりとしながらも人々の生活に馴染んでいた光景が目に浮かんできて、しまいには一人占めして渡りたくなる橋なのである。残念ながら、今は渡れない。

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洲崎神社

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(新田橋)

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(初代新田橋)

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(初代新田橋)

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(八幡堀遊歩道の初代新田橋と遠景の八幡橋