子供の存在

 豊洲に限らず湾岸部は子供が多い。あちこちに保育所が目立ち、子供たちが躍動し、その歓声が響いている。子供の存在は風景を変えるだけでなく社会そのものを変えてしまう。戦後の日本はどこにも子供が溢れ、今の豊洲のような風景が普通に見られた。確かに子供の服装も親の対応も昔とはまるで違い、共通点などどこにも見出せないのだが、それでも、子供がいる風景のもつ、不安と期待が綯い交ぜになった生活感は同じなのである。
 子供のいない生活の侘しさは社会を暗く無気力にする。子供は強力な武器を持っていて、私たちを惹きつけ、心を浮揚させる。子供のもつ適応戦略上の武器は私たちの心を捉え、高揚させることである。人は年代ごとに異なる行動のパターンをもつが、子供の行動パターンは大人の心を捉え、その容姿や行動で大人を魅了する。そんな子供がいる街は彼らの無意識の策略によって活き活きしており、老人ばかりの街とは全く違っている。
 大人を虜にする赤ん坊や幼児は大人の街を変えること間違いなしで、子供は大人になる手前の未完の存在ではないのである。人間は進化の結果、他の生物より子供に大きく依存した生物になった。子供は大人と並んで人間社会を構成する重要な存在であり、子供が大人と同等の力をもつ社会は人間の社会だけなのである。

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