島国根性

 人を惑わす表現の極みとなれば「大航海時代」と「島国根性」。荒波にもまれる漁師の根性が島国根性なら、マゼランもコロンブス島国根性をもって航海に出た筈だ。勇敢にも危険な海に飛び出していくにはこの意味での島国根性が不可欠。だが、日本では外国人と交わらず、殻に閉じ籠るのが島国根性で、日本人はそんな消極的で内向きな国民だということになってきた。
 島国で水に囲まれ、水の力を熟知していれば、当然人はそれを利用し、海の幸を手に入れる。そんな文脈で使える今風の言葉となれば「海洋立国」で、だから「東京海洋大学」は夢のある名前だと思う人が多いだろう。
 水は怖い。私たちは本来的には泳げず、泳ぎを学習しなければならない。だから、水は怖い。それと同時に、水こそ人の命で、水のない生活は生物にはない。
 水は心地よい。水を知れば、水を利用し、豊かな生活を期待できる。水は私たちが環境を支配する要になっている。
 危険で怖く、壁として立ちはだかる海(水)と、生活を支え、別の世界への路となる海(水)は島国根性の意味の拡がりを象徴している。

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